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ついつい、ロマネコンティの共同経営者ということが前面にでがちなこのドメーヌですが、そんな言葉ではここの本質は語れません。 なぜなら、当主であるアンリ・フレデリック・ロック氏が本当に造りたいワインは、このプリューレ・ロックのワインなのですから。 以前全く別の仕事をしていた彼は、88年にドメーヌを起こし、89年に現在の所在地であるニュイサンジョルジュ村のドメーヌ・プリューレを購入し、正式にプリューレ・ロックを設立しました。 徹底した品質にこだわる同氏は、栽培から醸造まで完璧主義なまでに徹底しています。 ○栽培では、除草剤や農薬を一切使用しないビオロジック農法。 ○ヘクタールあたりの収量は25〜30hl。ちなみにボルドーの1級シャトーでも50hl。 ○計12haの畑で収穫は70人もの人員を導入し、完熟した最高のタイミングを待って、6〜8日で一気に収穫。 ○収穫時と発酵槽に入れる前の2回撰果作業を行う。粒単位で選別し、腐敗果や未熟果などの不必要なものを徹底的に取り除く。 ○樽はロマネコンティと同じ、フランソワ・フレール社のもの。20〜30年乾燥させた木を使用し、生木の臭いを徹底的に取り除く。（通常は2年ほど） などなど、他にも色々あるのですが、醸造スタッフも品質を徹底させるために常時9人の経験豊富なスタッフが従事してるそうです。（通常は3〜4人だそうですが） とにかく、目標とする品質を追求するためには妥協のない力の入れようなのです。 もちろん、畑の個性をワインに十二分に反映させるために、醸造時には亜硫酸を添加しませんし、瓶詰め時にも極力添加しません。 正に自然派ワインのリーダー的存在なのです。